ダンスを教えるのは次のような理由からです。
ダンスはみつめる目と人から学ぶ目を育てるのに有効なカリキュラムだからです。
子供はダンスをするには、指導者の体の動き(手本)をみつめることが求められます。
子供は手本をみつめなければ、ダンスができません。
その結果、ダンスの学習をとおして子供にみつめる目と人から目が育まれます。
●ダンスの学習は動作模倣の力を育てる
ダンスの学習では、手本と同じように身体を動かすことが求められます。同じように身体を動かすことをとおして動作模倣の力が育ちます。
動作模倣の術は,さまざまな事柄を学ぶ上で大切なものです。
●ダンスは手や足や身体の動きを向上させる
「いわしろ」ではダンスは単に楽しむだけではなく、全身をバランスよく動かすトレーニングの場ととらえています。
そのために、オリジナルなふりつけをしています。手をかいぐりしながら膝を屈伸したり、拍手をしながら自転したり、手を前後にふりながら足ふみをするふりなど、手や足や身体を同時に動かす動きをとりいれています。
指導体験からわかったことは、身体の動きをリードするのは、手であるということです。
それも示指が伸展すると、しっかりと踊ることができるようになることです。
発達が順調にいかない子供の行動を観察すると、身体の動きが限られています。
ダンスには身体の動きを広げるという効果があります。
●ダンスの学習は音声を聞く力を育てる
ダンスには歌がつきものです。歌を聞きながら体を動かします。
そこで、歌を聞くことによって音声を聞く力が育まれます。
●ダンスで同じを学ぶ
指導者が「同じように手や足を動かしましょう」とくり返し指示を出します。
そこで、動作模倣をとおして、子供は同じということを学びます。
●ダンスで社会性を育てる
いわしろではダンスを通して友達との関わりを作るようにします。
発達が順調にいかない子供は、友達との関わりが乏しいです。
そこで、友達と一緒にダンスをすることによって友達と関わるチャンスを作っています。たとえば、友達と腕をくんで回るふりや友達と手をつなぐふりや友達と手を打ち合うふりなどをとり入れて、友達を意識させるようにしています。