『アイコンタクト子育て』とは

3.みつめる目を育てる

①母親がつとめて抱っこをする

みつめる目を育てるにはどうしたらいいのでしょうか。
赤ちゃんがじーっとみつめるのは、コンディションが良好な時です。
良好なコンディションは呼吸がととのっていることと、快い刺戟につつまれることによってもたらされます。このふたつの条件をととのえることが先決です。

2つの条件を充たすのは母親に抱っこをされた時です。そこで大切なことは母親がちゅうちょすることなく抱っこができるように、周りの人々が抱っこの大切さを理解して協力することです。家事を手伝うこともそのひとつです。

ところで抱っこは抱っこでも呼吸援助抱っこという抱っこがあります。
文字通り呼吸を援助する抱っこです。この抱っこをすると速やかに「オギャーオギャーの音声を納めることができます。呼吸援助抱っこは呼吸がしやすいポーズに持っていってあげる抱っこです。抱っこの仕方を紹介します

●首が座っていない場合

赤ちゃんを横抱きにして、片手で頭を支え、もう一方の手で腰を支えて背中を少し丸めるようにします。このポーズになると、赤ちゃんはねんねしている時よりも呼吸がしやすくなるので「オギャーオギャー」の音声が小さくなります。

●首が座っている場合

赤ちゃんを縦抱きにして、抱き手の胸に赤ちゃんを密着させます。
密着を保持しつつ背中を少し丸めるようにします。このポーズを保持すると、速やかに「オギャーオギャー」の音声が納まります。

●「オギャーオギャー」の音声が小さい赤ちゃんの場合

はじめに縦抱き密着抱っこをします。それは大きい「オギャーオギャー」の音声を出させるためです。大きい音声を出したら横抱きに変えて、背中を少し丸めるようにします。この2つの抱っこによって、深い腹式呼吸ができるようになると、抱き手をみつめてくるようになります。
赤ちゃんは呼吸のトラブルで苦しんでことを認識して、呼吸援助抱っこで呼吸のコンディションをととのえてあげることが大切です。

②環境をととのえる

快い刺戟につつまれるように環境を整えます。たとえば赤ちゃんの寝る部屋を快適であるようにします。それには自然の恵み(新鮮な空気、太陽の温かさ等)がとりこめて静かな部屋であることが求められます。

③赤ちゃんがみつめやすいようにする

赤ちゃんの視野は限られているので、見える範囲に顔をもっていってあげます。

④みつめる時間を延長させる

赤ちゃんがみつめてきたら、「トトトトバ-」とあやしたり、話しかけたり、歌を歌ったりしてみつめる時間が延長するようにします。

⑤ひとつの玩具をみつめさせる

つい次から次へと玩具を与えがちですが、ひとつの玩具をじーっとみつめながら遊ぶことが大切です。

所長より

私は60年余り幼児の障害児教育に携わってきました。

 

さまざまな障害児の療育に取り組みながら、乳幼児の発達について考察、問題に対する適切な対処の仕方を現場での実践を通じて学んできました。

 

目が合わない、話しかけても反応しない、何かのきっかけでパニックを起こす等は自閉傾向のサインです。

 

赤ちゃんの発達について悩まれたらお気軽にご相談ください。

 

「アイコンタクト子育て支援研究所にじのわ」では、子育て全般に関する相談を行っています。

 

発達障害や自閉傾向のお子さんの療育・相談は「こども発達支援ホームいわしろ」で受付けています。

 

どちらもお問合せは「こども発達支援ホームいわしろ」に、お気軽にお電話ください。

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